-野々宮神社社務所にて氏子総代との打ち合わせの様子-
去年2017年
野々宮神社 宮司 中島伸男氏から奉納舞のご依頼を受け
今年2018年
4月28日(土)黄昏れ時に
【小畑 大左衛門舞作品三部作 奉納公演】
が決定いたしました。
野々宮神社の長い歴史の中で、
能や神楽、獅子舞などの伝統芸能以外での
現代的な舞による奉納公演は前例が無いとのこと。
依頼を受けた身ではありつつも、
野々宮神社を取り巻く人々すなわち氏子さん達の御理解を頂くこと
これは避けて通れない道であると考えました。
上の写真は今年3月2日、野々宮神社社務所にて
中島伸男宮司と氏子総代6名との打ち合わせの様子です。
前例が無い現代舞における内容や使う楽器などの説明をしました。
伝統的な舞踊家ではない、現代的な踊り手として
神域である拝殿にて舞う内容は
限りなく厳かな演出で
そして、作品内容としても神社で舞うということの意味をもって
僕が生まれ育った鎌倉市腰越の氏神
龍口明神社の神話
「弁財天と五頭龍」
と
野々宮神社の主神「大国主命」を題材とした
[ 五頭龍舞•弁天舞•大国主舞 ]
の三部作とすること。
諸々とご説明させていただき、氏子総代6名の方々とも
舞台に向けた志を共有したひと時となりました。
そもそも何故、次なる舞台となる
奉納舞公演に向け
ここまで熱意があるのか。
ダンサーとして生きてきた20年の中で、
初の舞台となる神社 拝殿(舞殿)。
この初舞台に上がるまでのダンサーライフにこそ、
その熱意の背景があると振り返ります。
僕は元々、バリバリのストリートダンサーでした。
二年前までWDCという世界大会で日本代表としてバトル出場をしていました。
ダンスを初めたのも路上から。
地元の先輩に、地元の小学校校舎入り口のガラスに写る
かすかな自分の姿を見ながら踊り始めました。
バトルダンサーとして20歳から10年ほど生きてきて
踊りに採点は付けれないでしょ
という事実を痛感します。
よくよく考えれば当然なことで
踊りはスポーツではなく、芸術です。
何回ターンしたら何点。
このダンスしたら何点。
冷静に考えれば、踊りに採点など付けれるはずがありません。
バトルに関しても、どれだけ会場をロックしたかは問われる。
ただ、基本的には審査員がいて
審査基準は尽きるところ、審査員の感性なり価値観でしかない。
どう考えても会場ロックしてるのに、
審査では負けるという体験は何度もしてきました。
そういう意味で、バトルというのはダンスの本質というよりかは
限りなく『Just a Play』即ち遊びであるという結論に至りました。
ギャング同士の戦いに、銃の代わりにダンスを使用する必要性は
日本にはあまり無いと思う。
それでもバトルをする背景には、
尽きるとこ「Session」ではないだろうかと考えるのが
僕らのストリートダンスチーム「Rhythmalism」の基本思考です。
このバトル文化に対して自分なりの結論に達し、
5年前から
より本質的な踊り即ち身体表現の世界へと身を投じることになります。
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